「The “DUFFER” of ST. GEORGE」表記で創立。ヴィンテージとアンティーク衣料の販売を開始。
Concept
The DUFFER of St. GEORGE(ザ・ダファー・オブ・セントジョージ:以下DUFFER)は、1984年にエディ・プレンダーガスト、マルコ・ケアンズ、バリー・シャープ、クリフォード・ボウエンによって英国で設立されたブランドです。
ブランド名は、1960年代の英国コミック誌「Boy's Own」に掲載されていた物語「The "DUFFER" of ST.GEORGE'S」に由来しています。パブリックスクールのいたずらっ子たちが織りなす物語と、本来「やんちゃ」や「まがいもの」といった意味を持つ「Duffer」という言葉からインスピレーションを得て、上品さの中にひねりや遊び心を効かせたスタイルが特徴です。
Logo
ブランドロゴは、英国で個人や氏族、団体、組織を表す紋章(コート・オブ・アームズ)をモチーフにデザインされています。盾(エスカッシャン=シールド)を取り囲むガーター(ベルト)には、イタリア語でBENE PUGNO(Good Fighter)と記し、創立当初のメンバーの気概を表しています。
Keyword
CLASSLESS(無階級), IN THE KNOW(事情通), WELL CONNECTED(内情に通じている),
SMART(洒落た), PLAYFUL(遊び好き), SPORTY(スポーティ), GOOD HUMOURED(センスあるユーモア), BOYSY(少年らしさ)一見、難しそうなもの同士を“ツイスト”する発想でミックスし、上品さの中にも遊び心を忘れない。それがDUFFERのスタイルです。
History
1984
1985
英国ノッティングヒルのポートベローに1号店オープン。
1987
オリジナルコレクションを発表。英国ソーホーのD’Arblay ストリートに2号店オープン。
1990
ACID JAZZで定番となったスエード使いのカーディガンが人気を博す。RED WING WORK BOOTSを英国にて初めて展開。
1992
BRITISH FASHION COUNCILからINNOVATIVE DESIGNER OF THE YEAR AWARDを受賞。
1993
THE DESIGNER OF THE YEAR を受賞。英国ロンドンのコヴェントガーデンに3号店オープン。
1995
RETAILER OF THE YEAR AWARD を受賞。Clarks のWallabeeを人気商品化する。
1997
Yogi Footwearを立ち上げる。
2007
日本での本格展開を開始。
2016
日本・英国のカルチャーを融合し、日本のクラフツマンシップで再構築した「DUFFER JAPAN」をローンチ。
同年、スポーツシーンやウェアのディテールから着想を得た「DUFFER BLACK LABEL」をローンチ。
2023
ブランドヒストリーやアーカイブを、今の時代に向けて再編集した「The DUFFER N NEPHEWS」をローンチ。
英国のカルチャーをルーツに、クラシックと遊び心を融合させたスタイルを提案し続ける。それが、DUFFERです。
1980-1984
The Foundations
DUFFERは、ロンドン・カムデンでデッドストックのミリタリーウェアやアメリカンヴィンテージを販売する小さなマーケットの屋台から始まりました。創業者であるエディ・プレンダーガスト、マルコ・ケアンズ、バリー・シャープ、クリフォード・ボウエンは、その後ポートベローに小さなショップをオープン。鋭い審美眼で選び抜いたヴィンテージメンズウェアを展開しました。
この時代に培われた「品質へのこだわり」「希少性を見極める感覚」「一着一着に宿るストーリーを伝える姿勢」は、後のDUFFERの礎となります。音楽、ストリートカルチャー、そしてサブカルチャーからの影響も、ブランドのDNAとして創業当初から息づいていました。
1984
A Brand is Born
1984年、「The Duffer of St. George」というブランド名が誕生します。その名は、英国のコミック誌「Boy's Own」に登場する、いたずら好きな少年たちの物語から着想を得たもの。「Duffer」という言葉は、本来「やんちゃ」や「まがいもの」を意味していましたが、彼らはその皮肉を逆手に取り、「人と違うことを貫く誇り」の象徴としてブランド名に掲げました。
この時代は、単にヴィンテージをセレクトする存在から、独自のブランドアイデンティティを築く転換期でもありました。英国のテーラリング、カレッジスタイルのグラフィック、アメリカンミリタリーの要素を自由な発想で融合し、古着とオリジナルの境界を曖昧にする新しいスタイルを提案。店舗はまだ小規模でしたが、その存在感は着実に大きくなっていきました。
1987–1994
The Soho Years
ソーホーのダーブレイ・ストリートへの移転を機に、DUFFERはロンドンのカルチャーシーンを牽引するクリエイターたちが集う場所へと成長します。当時ロンドンで盛り上がりを見せていたアシッドジャズやレアグルーヴのクラブカルチャーの中で、DUFFERの人気は急速に高まりました。
さらに、当時ほとんど英国では手に入らなかったRed Wing、Woolrich、Schottなどのブランドをいち早く輸入・紹介。CarharttやEvisu、ヴィンテージスニーカーなども、DUFFER独自の買い付けによって英国市場にもたらされました。英国のテーラリングにアメリカンワークウェア、そして日本発のファッションカルチャーを掛け合わせたスタイルは、「ストリートウェア」という言葉が一般化する以前から、その先駆けとなる存在でした。
Mid 90s
Cultural Peak
この頃、DUFFERのヘビーウェイト・スウェットパーカはブランドを象徴するアイテムとなります。カレッジテイストを取り入れながらも、どこか反骨精神を感じさせるデザインは、多くの支持を集めました。
さらに、英国テーラリングの聖地サヴィル・ロウにテーラリングスペースを構え、ストリートカルチャーを伝統的な仕立て文化の中心へ持ち込むという大胆な挑戦も行いました。
ブランドはDavid BeckhamやJamie Oliverらにも愛用される一方で、その本質は常にサブカルチャーに根ざしていました。独創性と確かな信頼を兼ね備えたDUFFERは、この時代、英国メンズファッションに静かな革命をもたらした存在となりました。
1995-2004
Expansion & Change
ブランドが成長するにつれ、DUFFERは「規模の拡大」と「ブランドらしさ」の両立という課題に直面します。投資家の意向が強まることでクリエイティブにも変化が生まれ、流通網も大きく拡大しました。
依然として大きな影響力を持ちながらも、「独立した精神」と「商業的成功」との間に少しずつ緊張感が生まれ始めます。創業メンバーの一部はブランドを離れましたが、そのDNAそのものが失われたわけではありません。
2007-
Legacy & Reinvention
日本では、本国のDNAを受け継ぎながら、ブランドのルーツを色濃く映し出すコレクションを展開してきました。また、共同創業者のエディ・プレンダーガストはロンドン・ショーディッチで「Present」を立ち上げ、DUFFER創業当時の精神を現代へと受け継いでいます。
現在もその影響はストリートウェアからラグジュアリーファッションまで幅広い分野に息づき、DUFFERが貫いてきた「静かな反骨精神」は、新しい時代のブリティッシュ・メンズウェアを形づくる重要な原動力となっています。

